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アメリカツーリングのTips:道路事情とアメリカの自転車文化

アメリカの道路事情について色々と分かったことがあるのでまとめてみます。なお、ウェストサイド(カリフォルニアオレゴン)に限った話かつ、自分が観測した範囲の情報なので、自己責任で参考にしてください。

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ダウンタウン

ダウンタウンについてはサンフランシスコとポートランドのみですが、道路事情に関してはとても面白かったです。

 

サンフランシスコ

基本的に自転車も車も横着な印象です。僕は「名古屋人に車を乗らせて、大阪人に自転車を走らせた感じ」と表現しました。かと言って危ないか、といえばそういうわけではありませんでした。

 

SFのダウンタウンは自転車の動線が確保されているのが特徴です。日本人からすれば欧米はどの国もそういう傾向があると思うけど、アメリカを1か月走った感じでは、最もそういう印象を受けたのがSFです。

 

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▲とりあえず交通量が多い道路とか気が効く感じで自転車レーンがあります。これは最近日本でも増えていますね。しかし日本と違ってポールが立っているとか、対面通行になっているとか、歩道を出たり入ったりするような、ママチャリすら乗らない人が、妄想で設計したようなものとは違います。

 

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▲これは感動したんですが車の右折レーン(日本で言う左折レーン)が、自転車レーンの外側にあります。日本では自転車が左折レーンの外側か内側のどちらを走るかで、インターネット学級会が開かれたりしますが、アメリカの常識としては内側が正解のようです。

 

ちなみにMASHのおひざ元なのでピストが多いかと思いきや、そういうことは全くありませんでした。坂の数がすごく多いし、勾配が本当に急なのでシングルスピードに向いてない街としては、世界でもトップクラスではないでしょうか。たぶん、大阪の人のほうがピスト乗ってます。

 

ポートランド

自転車から見た道路の構造としてはサンフランシスコと同じです。違いとしてはポートランドの方が自転車が多かったです。それに従って、こちらの方が自転車の権利が守られているというか、強かったような印象です。GoProで退勤プロトンの動画を撮影したので後日公開したいです。

 

郊外・田舎

イメージどおりかと思いますが、日本に比べたら路面はよくないです。

 

グラベル

アメリカにはグラベルが多数存在します。それらはとりたててintothewildであったりepicなスポットとかいうわけではなく、どちらかと言うと生活道路として存在している感じです。アメリカではグーグルマップのナビで自転車モードが使えるのですが、これを使うとよくグラベルに連れて行かれます。

 

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▲これはカリフォルニアの州都サクラメントから、十数kmほど走った場所です。確かにサクラメントは州都としては寂れてるけど、それにしても唐突です。

 

 

 

田舎の舗装路

一部の舗装路の路面が異様に汚いように感じました。グラベルではリム打ちに注意しておけばよさそうなものだけど、汚い舗装路はゴミが多くてなかなか厄介でした。自分はブロックタイヤ(バスタークロス)で行ったのですが何度かパンクしました。

 

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▲この写真は路面が汚かったオレゴンコースト沿いのハイウェイ。ハイウェイというと日本で言う高速道路っぽさがあるけど、どっちかというと国道に近いので自転車でも走れます。それでもハイウェイの主要都市付近は自転車通行禁止だったりするけど。もっと言えば、ハイウェイが日本の一桁国道のような幹線道路に該当して、州道が日本で言う普通の国道に近い印象を受けました。ちなみにアメリカでは日本で言う高速道路(フリーウェイ)を自転車で走る行為は、一応違法だけど歩行者の信号無視くらいのカジュアルさみたいです。その名の通りタダなので料金所がないし、警察に見つかっても怒られて済む程度とのことです。(これは犯罪を助長するものではありません。当ブログは道路上の違法行為を絶対に許しません。)

 

 

森の中

森というのはナショナルフォレストのことなのです。ナショナルフォレストと言っても、トレイルを走るような感じではなく、普通に州道も通っているし、村やガソリンスタンドもあって、そこで普通に生活が営まれています。ここらは舗装がけっこう綺麗で存外に走りやすかったです。また日本に比べると斜度も緩いので、軽いギアでダラダラ漕いでればいつか着くような感じなのもかなりよかったと思います。インターネットで白人がトレーラーやタンデムでバイクトリップしてる画像を見かけてすごいなあと思っていたけど、確かにこのくらいの斜度ならできるのかな、という感触を得ました。強いて言えば補給に気をつけた方がいいです。特に今回はパニアを2つしかもっておらず、食べ物をあまり持てなかったのもあって、これについてはけっこう神経質になっていました。食べ物や飲み物が買えるときは必ず何か食べるようにしていました。お腹が空いてからでは遅いので。

 

道路事情を受けたアメリカの自転車文化

「オフロード"でも"走る」ということが、アメリカでは大きな意味を持つと感じました。助詞に大注目してほしいのですが、「オフロードを走る」と「オフロードでも走る」というのは、ぜんぜん違います。日本人にとってのオフロード(や酷道)は、わざわざ探して走りに行くものです。一方で、グーグルマップのナビでオフロードがサジェストされるアメリカにとってのそれは、楽しいだけの存在でなく、同時に付き合っていく必要があるものでもあると思うのです。

 

アメリカでロードバイクが走れない、ということは絶対に無いのですが、走ったことない道に行くようなサイクリング的乗り方は厳しそうです。つまりオフロードをピュアに楽しむためではなく、「オフロードをこなす」感じのニュアンスの自転車が必要で、それが中央値的な(あるいはオンロードよりの)グラベルバイクではないかと考えています。グラベルバイクがメインストリームになったコンテクストは、アメリカを実際に走ると分かるものです。(参考:NAHBS 2016 Day2 | Hutte 8to8 NEWS &DIALY | Hutte 8to8

 

グラベルバイクというと、中には最近でてきたものかのうような印象を持つ人はいるかもしれませんが、文化としては前から定着していたと言っていいと思います。具体的に言うとモトクロスインターナショナルが取り扱ってるブランドあたりがやってた感じのやつです。グラベルバイクという言葉がいつからあったのかは不明ですが、クロスチェックやスートラはグラベルバイクの範疇に他ならないと思います。グラベルバイク不要論を耳にしますが、昔からずっとあったものを敢えて今わざわざ不要論を唱える必要はないと思います。

 

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▲通販を利用した方もいるであろうUniversal Cycle。カトーサイクルやウエムラサイクルパーツのような在庫が雑然と並んだタイプの自転車屋なのですが、品揃えはサーリー、コナ、サルサに徹底していている。

 

 

以下、写真を適当に。

 

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ディテールはポートランド的なポートランドの自転車レーン。

 

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▲日本だったらraphaおじさん垂涎のグラベルかに見えますが、普通にGoogle mapに案内された(ナントカアベニューのような)名前のついた道です。ちなみにこれはパンクした時の写真です。

 

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▲災害大国の日本では考えられないのですが、主要州道で岩肌がむき出しになっていたり、ガードレールの代わりに石垣だったりします。

 

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▲道路と川の水面が異様に近くて日本的感覚だとどうしても不安になってしまうけど、カリフォルニアなので多分、氾濫とかはおこらないんでしょう。

 

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▲森の中のカフェ。サンフランシスコで食べたモスのマネみたいな20ドルのハンバーガーより美味しかった。カフェというと必然的に丁寧であることが求められそうですが、白人的には定食屋程度の感じだと思います。

 

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▲ハイウェイの自転車禁止区間。

 

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▲アメリカの片側交互通行は工事車両が引率してくれる。お金がかかっているのかかかっていないのかよく分からないシステム。

 

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▲車が余りすぎて店の看板を立てるためだけにピックアップがわざわざ稼働しているアメリカ的光景。

 

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▲日本では絶滅した山間の万屋。こんな店がライフラインになる。この店でチョコレートをたくさん買ったら、店のおじさんに「こんなジャンキーなものを食べるな。肉とポテトを食べろ」と怒られた。

 

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▲森のなかで「自転車横断注意」の標識を発見。何かなと思ったらトレイルヘッドだった。トレイルヘッドの道路標識は一般的なのだろうか。