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北海道 厳冬期自転車ツーリングの持ち物(ウェア編)

2016年の年末に行った、北海道ツーリング

の、持ち物についてまとめてみます。書いていたら思ったより長くなったので、今回の話はウェアに絞ります。ウェアについてはこちらから

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厳冬期の登山や、夏の自転車は方法や道具が確立されていますが、厳冬期の自転車ツーリングはノウハウが決まっていません。本稿は「この装備で北海道をツーリングした人間がいる」という一つの実例を示すまでで、自分自身、これが方法として完成しているという手応えは全くありません。本格的な登山やっている人から見たら、間違った知識もあるかもしれません。このブログをマネして実践する人は、必ず自分の解釈を加えて判断してください。

 

持ち物は「次に同じことをするなら」という観点で、以下の分類でまとめてみます。

  1. 実用上不満なく、次も持っていくであろう物
  2. 次も持っていくであろうが、お金があれば買い替えたい物
  3. 純粋に持っていくのをやめるであろう物

 

※当記事はメーカー、代理店、小売店からのサポート、商品の紹介による広告収入などは一切受け取っていません。

 

次も持っていくもの

厚手のベースレイヤ

今回はモンベルのフラッグシップであるスーパーメリノウール EXP. を使用しました。見えないところにはモンベルを使う。

 

(モンベル)mont-bell スーパーメリノウール EXP.タイツ Men's 1107585 BK ブラック M
 

 

暖かさより汗抜けの良さに驚きました。北海道ツーリングをする上で気になっていたのは、登りで汗をかいて下りで冷えてしまうことで、中厚手くらいの予備のベースレイヤも持っていきました。が、汗をかいても気になる間もなく乾いてしまったので、とんだ杞憂でした。もちろんインナーの上に着ているフリースやシェルの速乾性、透湿性にも依存すると思います。

 

あとクサくもならなかったです。これを読んだ読者がどう思うか分かりませんが、今回1回しか洗濯しなかったのですが、特に気になることはありませんでした。ワキガの人はワキガである自覚がないといいますが、通常下着は自分が着ていたものでも日数なりの使用感を感じるタイプなので、一定の客観性のある意見だと思います。

 

インナー全般に言えるのですが、数日間洗えないことが分かっているときは、メリノウールにしています。 

 

フーディ

マウンテンハードウェアのタイトな薄手のフリースのものを使いました。

 

 

北海道だと脱ぐことはないのでほとんどインナー感覚。

 

別にマウンテンハードウェアである必要はないんですが、各メーカーが出している調子の良いフーディーは1着必須だと思います。冬の北海道と言っても、登りであればこのレイヤは汗で濡れる事が多いので、まっとうな生地のモノを用意した方がいいですね。1万ちょっとでパフォーマンスモデルのものが買えるので、ケチったところで数千円。ツーリングや登山では一年中使えるので、日割りで計算したらコストパフォーマンスは最高です。

 

別の目安としては顔周りの形が重要に感じました。このフーディはフードを被ってファスナーを締めるバラクラバのような状態になります。この機能が厳冬期のツーリングでは素晴らしく、ファスナーの締め具合で、

  1. バラクラバ
  2. 耳あて
  3. ネックウォーマー

の3つの機能を兼ねる事ができます。もちろんロシアやアラスカで通用するわけではないと思いますが、少なくとも冬の北海道では十分でした。バラクラバと耳あてとネックウォーマーを減らせば100グラムそこそこは軽量化できると思いますが、真髄はそこではなく、持たなくていいことそのものにあると感じました。

 

まず、持ち物の点数事体が減ります。今回のような1週間を越えるような工程で、持ち物を管理し続けるよう注意するというのは、ストレスフルなことだし、回数や日数を重ねて物がなくなってしまうことは、いつかは起こってしまうことです。根が几帳面で、息を吸う様に整理整頓できる人はこの限りでないと思いますが。

 

次に、ファスナーの開け閉めで、ネックウォーマーや耳あての着脱に置き換えられるところです。止まって荷物を出したり仕舞ったりっていうのは、自転車に乗っている時にすごくやりたくないことの一つなのです。特に、登山だったら歩きながらとか、荷物を降ろさずにできることが自転車だとできない。なので、パッキングを考えるときは、如何に立ち止まる時間を短くするかが基準になりやすいんですよ。例えばトップチューブバッグが優れているのは、単に容量を増やすだけじゃなくて、自転車に乗りながらできることの範囲を広げてくれる、というところが凄く大きいです。

 

軽くて小さくなるものに必死にお金を使っている人が多いんですけど、順番が逆でまず持っていかないことを考えた方がいいです。靴を脱いだ後に履く調子の良いサンダルを探すより、ビンディングサンダルを使う、なんかが代表的。

 

パンツ

 バーグハウスのスリーシーズン用のパンツです。特にパフォーマンスの高いギアではないですが、ざっくりアウトドア用って感じです。形は今どきにしては太めで、あんまりカッコよくはないです。

www.kojitusanso.com

 

そこまで計算してこれを持っていったわけではないんですが、絶妙に冬の北海道に合っていました。生地は防水ではないんだけどけっこう撥水がきいていて、雪が溶けた程度の水滴だと染みずに生地の上を転がっていきます。風防もあり寒くもなかったです。レインパンツも持っていきましたが、一度も履きませんでした。雪中ライドとはいえ、北海道の道路は除雪がされていて、ラッセルすることもないのでオーバーパンツのようなモノは必要ないです。

 

とはいえ、下に関しては風邪が防げて、透湿すればなんでもいいと思いました。例えば軽めのオーバーパンツでもいいし、フリースの上にレインパンツとかでもいいと思います。冬の北海道は水分が凍っているので、汗以外で濡れることはありません。

 

スノーブーツ

バスクのスノーブーツを使いました。

 

 

靴を選ぶ時に大事なのは安全性なんですけど、冬期ツーリングの靴を選ぶときに、いちばん身近な危険は凍傷です。そうすると次のようなことがポイントになってきます。

  1. 保温性が高いこと
  2. 防水性が高いこと
  3. 雪が入らないこと
  4. 透湿性があること

これを満たすものとしては、登山靴とスノーブーツがあります。

 

両方使ったことがあるのですが、自転車をこぐならスノーブーツですね。登山靴も凍傷にならないという意味では優れていると思いますが、メーカーもまさか自転車漕ぐ人がいると思っていないので、漕ぎにくいです。

 

スノーブーツに関してものすごく基本的なことなんですが、スノーブーツと一口に言っても、登山靴と違ってメーカーごと、モデルごとに解釈が様々です。例えば、長靴をモコモコさせたようなモデルは多いですが、アッパーが柔らかく自転車は漕ぎにくいです。今回使用したバスクのものは、長靴の保温性と防水性を高めつつ、履き心地はスニーカーに近いもので、自転車も漕ぎやすく走りやすかったです。雪中ライド用の靴を買い求める場合は、必ず店頭で試着してほしいです。山道具屋ではなく、アウトドアに対して柔軟な解釈を持っているタイプのセレクトショップがいいと思います。自分は大手山道具屋に行って、「何かお探しですか」と聞かれるので、「冬の北海道で自転車に乗る靴を探しています」と回答したところ、あまり相手にされませんでした。

 

冬山用の靴下

値段は知れてるし、凍傷に直結することろなので、ちゃんとしたものを使いましょう。

www.backcountry-shop.jp

これを使いました。エクスペディションという位置づけをされていますが、下りは寒かったくらいです。

 

 

ゴーグル

だいぶ前に買ったものなので、全く覚えていないんですけどUVEXのスキー用のモノを使っています。クリアレンズなので天気が悪いときはゴーグル、晴れ時はミラーのウェリントンのサングラスと使い分けていました。ゴーグルを使う代表的なシチュエーションは吹雪いているときなので、今回はミラーレンズでしたが、本来クリアレンズの方が良さそうです。三国峠の下りが地吹雪だったときは持っててよかったと思った。

 

バギーショーツ

説明不要の逸品。特別軽いわけでも性能が高いわけでもないですけど、普段履くときとか、実用上の都合で選ぶとこれになってしまいます。

 

行動中履くことはありませんが、コインランドリーを回している時に履きます。公序良俗に違反しないためだけのもの。なぜ短パン一般ではなくバギーショーツかというと、荷物にならないからです。

(パタゴニア)patagonia M's Baggies Longs - 7 in. 58033 BLK Black//Black M

(パタゴニア)patagonia M's Baggies Longs - 7 in. 58033 BLK Black//Black M

 

 


 

次も持っていくであろうができれば買い替えたいもの

ダウン

自転車やアウトドア特にこだわりを持っていなかった7年くらい前に買ったので、どういうモデルだったは覚えていないのですが、どこのメーカーでもいいので、収納できる厚手のインサレーションが必要です。

 

なぜ買い替えたいかというと、耐水性の高い化繊のインサレーションにしたいと考えているからです。具体的に言うとこれとかです。特に持っていったダウンが全く耐水じゃなくて、シェルの中にしか着れないものだったので。

www.patagonia.jp

↑追記:結局買いました

 

パタゴニアで同じくらいのダウンと比較すると100gくらい重いです。このブログを読んでいるような人は知っていると思いますが、ダウンって水に弱いんですね。湿るとうまく膨らまず暖かくなくなります。化繊のインサレーションは、(個人的に使ったことがないので一般的に聞く話で)濡れても保温力が落ちず、汗抜けが良い(らしい)です。

 

自分が不器用だからというのは大きいんですが、ツーリングをしているとウェアの濡れは、気をつけていてもやってしまうものです。厳冬期だと汗がやっかいですね。日中は上に紹介したインナーとフーディがあれば、上にシェルを着れば大丈夫ですが、朝方なんかはどうしても寒いです。それでダウンをシェルの下に着て走っているうちに、気付いたら汗をかいたりしているのです。

 

夏以外のツーリングだと、一度濡れてしまったものを乾かすのは簡単なことではありません。特に常に氷点下だと水分は凍るしかないので。なので何泊もあるツーリングだと、持ち物を濡らさないことは一つの大きな課題です。今回の北海道ツーリングは温泉の脱衣室で乾かすことができました。以前アメリカをツーリングしたときは、日本のように数十kmおきに存在する温泉もなく、0℃前後をウロつくような気温だったので、一度湿ってしまったものは湿りっぱなしになっていました。

 

シェル

アークテリクスのBeta SL Hybrid Jacketを使っています。h

 

 

どう気に入ってないかと言うと、細いところです。同メーカのアルファLTと比較すると、ワンサイズ違うくらいの細さらしい。フリース+少し厚めのダウンを着ると、もうダウンが膨らみきりません。基本的な知識ですが、ダウンは完全に膨らまないと保温力を100%発揮しません。冬用の寝袋には冬用のシュラフカバーを使わなければいけないのと同じ原理です。

 

厳冬期を除けば細いこと自体は好きなところなんですが。もともとこれを買ったのは、細身のシルエットがすごくカッコよかったからなので。サイクリング部の大学生のこれじゃない感は、ただでさえゆったりしたモンベルのシェルを、さらにオタク独自のサイズ感で選ぶからではないかと思っています。

 

余談ですが、アークテリクスは自転車でオフロードに行く人に向いていると思います。物理的に強いらしく、修理保証サービスがあり、細身で長いシルエットが自転車向きです(モデルにもよりますが)。

 

グローブ

雪山登山用。

ブラックダイヤモンド(Black Diamond) ソロイスト BD73032 ブラック L

ブラックダイヤモンド(Black Diamond) ソロイスト BD73032 ブラック L

 

 


昔買ったものなので厳密に同じモデルではないんですが、ブラックダイアモンドのこれに近いものを使っています。下りでは冬の北海道で十分とは言い難い性能でした。自転車の下りは風があるし、ブレーキを握ると血流が悪くなるので、温度域は気温より低めに考えておいたほうがいいですね。

 

持っていくのをやめるであろうもの

 

替えのインナー

インナーが汗で濡れて低体温症になってしまう、という極限状態をそうていして持っていったけど、ジオラインが乾かずに困ることはなかった。

 

薄手の靴下

バスクのブーツと厳冬期用ソックスの組み合わせが暑すぎることを想定して、念のためアスレチックの夏用のものを持っていきました。結果、厚手の靴下で寒いことはあっても、暑いことはなかったのでいらなかった。

www.instagram.com

 

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